「疑問と答え」 初魚探 KF 「不都合な真実」 17th ~ 個性と能力 ~

うじのぐっさん

2014年09月23日 21:00

全ての始まり。いつもそれは一人の静かな熱狂から始まる。

カヤックフィッシングもしかり。

たった一人の、これは面白い、という静かな熱狂に、続く人たち。

でも、まだまだ私たちは列の最初のほう。旅は始まったばかりです。






さて。

たったひとりの海原de..史上初。

ついに魚探登場。HONDEX 501CN



いつもジグボックスが雑然と転がっている場所に、今日は魚探が鎮座しています。

私もやっと大人になったような、晴れ晴れしい気分です。



5月から始めたカヤックフィッシング。

何でも最初から備えられていては、成長がない

疑問があって、答えがある

求めてこそ、得る

そして、考え抜いた末に与えられた答えほど、価値がある



そんな私の思い込みから徒手空拳でスタートした「ひとりぼっちの海原de 」でしたが、ついに近代兵器の魚探が登場しました。

そんな今日のテーマは「個性と能力」

魚探なしの足で稼ぐパワー勝負、カン頼みの出たとこ勝負なのが私らしさ、(つまりヤミクモ)個性みたいになってしまってましたが、今まで学んだことを活かしつつ、あらたな能力を手に入れたいと思います。



そんな嬉しい記念すべき釣行。

今日は、今までカヤックフィッシングをやりながら、たまりにたまっていた、いろーんな「疑問への答え」が出るかも。。

だからこそ、、と

通いなれたホームへの釣行を決定。



ちょうど、通いなれてはいるけれど夜しか通ったことのない場所を、昼間にはじめてお散歩するような気分で、、明かりを照らしてみることにしました。



4時現地着。真っ暗な中、さっそく出艇準備。

シュミレーションどおり、魚探を設置することに成功。

艤装は、本工事前のプレハブ建築ですが、中々うまくいってます。

振動子も、プロ2タンデムのスカッパーホールにしっかり収まって、出艇時にゴロタ石に擦れたりする心配もなさそうで、なかなかの上首尾。



まだ暗い中、はやる気持ちで出艇したのは、5時。




そして、さっそくわがアクティブソナーを起動。(暗っ)

通いなれた場所も、こうして見ると新鮮です。

とはいえ、海底の地形など、だいたい今まで持っていたイメージと同じ。

今までのカンもまんざらではなかった?と判明。



それにしても、ベイト反応らしいものがあまりない。

上層部の海面下10メートルにちりばめられたような反応が場所によっては出ているが、きれいにまばら。しかも薄いのでどうやらゴミ??か微細な海生生物のよう。。

これっていわゆる、シブイ?日なのか・・・(その後もベイトらしきものは終日出ませんでした)



沖を一望すると、早朝なのでやっぱり適度に潮が効いている。

さて、どんな反応が出ることやら。



今日は南東の風なので、まずは南東に向かって進み、潮目をハシゴするのが効率的。

南東から追い風に乗って、北東へとスクリーニングする作戦を立案。

ちょうど南東に潮目群を発見したので、いつもどおり片っ端から潮目の上を流してみることにしました。



そして、まず1つ目の潮目。

ここは複数の潮目が交錯しており、魚探なしの目視だけだったとしても、ここでまずは勝負するな、という有望ポイント。
さて、と、魚探反応を見る。



すると、、やっぱり。

かぁーすかに海底付近を小さな輝点がうごめいている。

やっぱりこういう潮目には魚がいるんだ。

ていうか、潮目じゃないところにはマッタク反応なかったのに、やっぱり潮目ってすげーなー



反応の位置やスピード、群れ方から(魚探の見方も知らないくせに)きっとタイ王国の方々と思い込み、タイラバ爆雷を投下していく。

何度か落として、ヒット。

まじっすか!?早すぎやろ、この展開。

やっぱ魚探すげー、と歓喜。



でもあんまし引かないし、途中からただ重いだけなので、根魚かプレデターだと思ってたら、







やっぱり鯛王国の方でした。王様ではないけど。

でもあんまり引かなかったのはなんでやろ?フック位置も正常。元気ないからかな・・・(答えは出ず)

タモの上でもあんまり暴れない。ひょっとして、寝てた?

王族ではないことが不満なものの、良型なので幸先良し



やっぱり魚探があると、勝負するポイントが分かるというより、ここで粘ってもいいんだよ、というお墨付きを得られる感じです。



続けて潮目を流していきます。

魚探がなかったら、こんなにしっかり粘れなくて、疲れちゃうだろうな、というポイントで、今日は頑張りが効きます。

精神面でいい感じです!



しかも続けていい感じの反応?が出続けます。とはいえ見た目は相当カスカなもの。

同じタイ王国の方々な感じ、ではある。

きっと王様ではないんだろーなーと思いながら流していくと、ヒット。

さっきよりは引く。







やっぱり一般市民の方でした。引きに反して、サイズはさっきよりは少し小さい。

このまま同じ潮目で粘ってもいいかな、と思ったのですが、反応が同じで、きっとレンコダイばかりのポイントっぽいし、他にもソナーをかけてぜひ覗いてみたいポイントがあるので、南東へとさらにズンズン進んでいきます。



でも結局ポイント探しは目視が基本じゃないかな・・・とフト思い返す。

というのも、あんまし魚探ばっかりのぞいていると、サッカーで言うボールウォッチャーになってしまって、周囲の環境の変化に鈍感になってしまう自分を発見。

ベイトの跳ねとか、ナブラとか、風向きの変化、潮目の発生などのチャンスを示す大事なビッグデータは、下しか見れない魚探ではカバー不能。



長距離移動に強いゴムボートに対し、非力なカヤックが有利なポイントと言えば、エンジン音でかき消されてしまうような、そういう細かいデータを拾いつつ、小移動で答えを出せる点やし・・・

ていうか、当たり前か・・・などとひとりで(知ったかぶって)ブツブツ。



すると、遠方にボイルを発見。

モリ漕ぎで急行。



どうやらサゴシ軍っぽい。

飛び出すサゴシで海面が沸き立つくらいの銭湯系ボイルなのに、なぜか魚探にはなーんも映ってない。

さっそくジグをブン投げ。行って来い系特攻作戦。

だが、それっきりの片道切符。ジグは還ってこなかった・・・



リーダーが削り節状態。

やっぱりフリーフォールさせたら、イチコロ・・・いつものクセで着底まで待ってしまった。。



そこでジグのサイズを落として、水面下2~3メートルくらいの深さをしっかりテンションかけて引きずる人道的な作戦に移行。

こうすれば対空砲火の餌食になる可能性が減る、と聞いたので。

しかし一転、今度は食わなくなった。

でもよく見るとサンマサイズばかり。結局玉砕覚悟でチャレンジしてもジグの方がもったいないので、パスして、方向転換。



すると、フラットな海底で、根を発見。

このあたりにはよくあるとは聞いていたものの、これか!と小さな感動。



よく見ると小魚の群れが根の上についているみたいだし、何か知りたいので、ジグサビキを落とす。

たまーに何かが当たっている感じもするが、釣れない。

しかも、最終的に根ガカリ。チーン。

でもこんな沖で根ガカリするのも初体験なので、魚探効果かと、私はなぜかしみじみ嬉しい・・・(アホ)



このあたりは以前にギガアジを釣ったポイントなので、ちょっと期待したが、やっぱり豆アジなんだろうな~

どなたか、豆アジとギガアジの魚探見分けポイント、わかる人いますか?







そこからさらに沖へ。

南東の風に乗っていくハズが、うねりが北東からやってきており、進みにくスギ。

バウが波に刺さりまくりで、計算違い。

追い風に押されてうねりに刺さるので、なおたちが悪い。作戦失敗。



しかも進行方向を一望するとアオアオとして潮目もなく、撃ってみたいポイントも見当たらないが、やはりそういう場所では魚探反応も皆無。



魚探も、今回たった一回使ってみただけなので何とも言えませんが、もくもくと漕ぎながら、、



潮目≠魚探反応

魚探反応⊂潮目



の公式が頭にポカーンと浮かぶ。



つまり、今のところ、

「潮目のあるところに必ずしも魚探反応があるわけではない、が、魚探反応が出るところは必ず潮目である。」という関係が成立してる?みたいです。



ただ、これから例外にも出会っていくことでしょう。。

とはいえ、やみくもに沖に行けばいいものではない、というのは良く分かりました。(今までも行けてないけど)



ただ、魚探があると、一望して潮目や怪しげな変化がなくても、アチコチ行って魚探反応を見てみたい好奇心は全体的にアップするので、必然的にカヤックの移動距離も長くなることも同時に発見。



さらに北東へと進路をとる。

すると、70メートルラインで待望の潮目を発見。

しかし、魚探にはなーんにも映ってない。

周囲の地形といい、深さといい、私の体感センサー的にはとても気になる潮目なので、反応がなくても流していく。



すると、すぐにヒット。





隠密潜航中のカブラスキーミニレンコ氏を拿捕。

小さいので、リリース。



魚探に映ってなくても釣れるとは聞いたけど、まさに、実体験。

根魚でもないし、映っていてもおかしくないが、小さすぎた?







続けて、、底質と同化してらっしゃったと思われる、久しぶりのアオハタさん。

レンコが釣れたので砂地の上にいると思ってたけど、まだ岩礁帯のようです。



その後も魚探反応はマッタクないのに、アタリが連続するフシギ。

なるほど、こういうことか・・・

そして、ググッと乗ったと思うと、アシストフックのラインが切られる。





サゴシ?回遊ポイントとはずいぶん離れているし、ひょっとしたらマダイだったのかも?

プレデターの可能性もあるけど、マダイだったら残念すぎる・・・(ご無沙汰なので)



まだまだ粘りたかったけど、アタリがなくってきたので、出艇ポイントに戻りながら、別ルートを流していくことに。



途中、根を見つけてインチクサビキを投下・・・・





やや小さめで放流を試みるが、放流先で浮かんでらっしゃるので、確保。

他にも、ミニガシラなどが虜囚となる。当然解放。





昼を過ぎ、潮が動き始めないかなと様子をうかがうも、小さな潮目しか発生せず。

さらに漕ぎ戻っていきます。



しばらく魚探反応がなかったが、湾の入り口の潮目に差し掛かったところで、海底付近を移動する輝点を発見。

やはり私的に実績のあるこの辺りはなかなか魚影が濃い。

でもゴムボーターの方々はいつもブイーンとスルーしてしまうポイントです。



しかし今度はタイラバ、インチク等の爆雷系を落としても、乗ってこない。

というか、風に戻されてしまって、ラインも流れるし、魚探反応と釣りをシンクロさせるのに、とっても苦労する。



確かに何かがいるはずで、流しなおしても反応は消えないのに、かなり悔しい。。

そう言えば、今までは魚がいるかいないかがマッタク分からないので、



釣れない=魚がいない



と自分勝手な解釈が可能でしたが、魚探があると、まさに



魚がいるのに釣れない = つまり私は釣りがヘタ



という「不都合な真実」を突き付けられます。



後から考えると、タイ王国系と思い込んで、ジグを落としてみなかったことを後悔。

ジギング大好きな私が今日、なぜかタイラバに終始してしまったのも、魚探設置の功罪か?



最後に帰りがけ、潮目と魚探が重なったパターンでジグを落としてみたら、

やっぱり。




最後は、地元のマスコットキャラに推薦したいくらいのこいつ。うやうやしく出迎えてくれました。





レンコダイ30~35cm×2、アオハタ35cm×1、アコウ25cm×1


終わってみると、釣果はいつもとあんまし変わってないような!?


太い腕のくせに釣りの腕前は細腕の私。

でも魚探のおかげで、かなり充実した時間を過ごすことができました。



これからも「個性」と新たな「能力」で頑張っていくぞ!と決心。



ジャッカル(JACKALL) ビンビン玉クイックスプリング

一般的には着底が早い以外にメリットなく、カヤックでは関係ないみたいに言われてたりもしますが、そんなことありません!小さいヘッドで魚に違和感を与えないためか、ヒット率が全然違います。しかも明らかにバレも少ない。さすが高いだけあります(笑)


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