キャラ弁と共に明けた運動会の歓声も秋を知らせ、
この機会を捉えないと、次浮けるのは一カ月先になってしまいそうなので、
すぐれない天候の間隙を縫って浮いてまいりました。
ただ、前日、プライベートで消沈なことがあり、、
釣りなんかしてていいのか?と斜め45度に沈む心は
最近の天候以上にすぐれない
しかしやはり、むしろだからこそ
ここは一路海を目指す、私らしさなのである。
すると出艇地のほど近く、
その目指す先に、カヤックフィッシングと切っても切り離せない、
野のケモノ、猪?がお亡くなりになってます。
さらに数百メートル進むと、
もう一体ご遺体が・・・
さっきのはウリを出たばかりの小型サイズでしたが、今度はオッコトヌシの手下くらいのサイズがあります。
自分も同じヒットパターンであやめてしまわぬよう用心しながら、出艇地へ。
すると・・・同業者はおろか、誰一人いない。
さすが平日。
誰もいないとなると逆に不安だが、でも今日はここで頑張ろう、と意を決して準備していると、
たった一台、カヤックを乗せた車が入ってきました。
小挨拶しつつ距離をはかりかねて準備をしていると
「うじのぐっさんですよね?」
初めて言われましたよ、その言葉。
こんなしょーもないブログ、見てくれてる人いたんや~と思ったら、
なんと、普段やりとりさせていただいていた、
まるつきさん、でした。
同じ平日派とはいえ、初めてお会いできて、嬉しくて、ついつい色々話してしまう私。
最初はなかなか気分がすぐれませんでしたが、カヤック界の大先輩と話していただくうち、少し気持ちが晴れました。
準備先行していた私は、沖で会いましょうということで、先に出艇。
今回のテーマは
「享受」
毎回漠然としてますよ、このブログのテーマ設定は。
普通に考えたらようけ釣ったろうという話ですが、
今日はさて、どんな出来事が待っているのか。
釣果を得るのも享受だし、
その一方で、
釣れない中で学ぶのも享受。
ただ、今日のすぐれない気持ちに引っ張られて、釣り自体の緊張感もダウンしてしまわぬよう、と思うものの、
何か負の重力のおかげで、全体的な判断力まで鈍っているような気がしてなりません。
とりあえず、まずは右へ行くか、左へ行くか、の第一ターニングポイント
まるつきさんには右に行きますと言ったものの、直感的に右は何か違う、微妙な感じ。
左の方が良い気がする・・・
ただ、左戦線には遊漁船がどどーんと鎮座。
れっきとした仕事人を、いくら熱心でも趣味人が邪魔してはいけないということで
仕方なく、右へ。
ただこれが後に命運を左右することとなるのであった
やはり、今日は何かが違う。
無難に青物くらいは釣れるだろう、と思ってましたが・・・このフグ、フグですよ、フグなんかの後に、
長い沈黙。
そして、嫌な予感はさらに予想を上回り、時は下り、
2時間後。
潮止まりの8時過ぎに、小さなカサゴが釣れたのみ。
さしずめパズーが要塞からの帰り道、ムスカに握らされた金貨を地面に叩きつけたような、ちょうどそんな気持ちで鬱憤リリースしそうになりましたが、、
もうこれ以降釣れないかもしれない、と思い直し、当面の生活費として金貨を拾ったパズーの如く、
背に腹は代えられず、泣く泣くカサゴキープの哀愁なのであった。
・・・この時点で
ボーズも覚悟。
活性は低いものの、魚はちゃんといる気がするのですが、
全くもって、食わせられません・・・
ウネリが強く不規則な動きが出てしまうせいか、タイラバですら反応なく、
また、本日から搭載している新兵器スロジギタックルでの、見よう見まねスローピッチも付け焼刃で、当然沈黙。
しかも最近定番となりつつあった、ハイピッチも不発で、鉄板ヒットパターンも
厚い壁に跳ね返される。。
この際、思い込みを全て捨てよう、と思い、
考えをひっくり返して、使ったことないジグボックスもひっくり返し、方法もひっくり返す
しかし・・・探れども探れども全く何の反応もなきまま、時は流れ流れて
魚に出会えないまま、時計はどんどん進む
そして、あまりの反応のなさに、
やげて心が
ポッキリ折れ、もう私には釣れません、と遂にポツダム宣言を受諾。
そして昼前にまるつきさんと合流した時には、私はガックリとうなだれ、完全に下を向いてましたっけ
そんな私をよそに、まるつきさんからは、
「わりとアタリありますよ」との意外な答えで
シブい中でもハマチ等をゲットされた様子。
やはり
腕か・・・
すぐそばでもう一本上げるまるつきさんをよそに
伝え聞いたヒットジグと今日の辛いアーカイブを紡ぎ直すように思いめぐらせていると、やがて自分の中でぼんやりとしていたものがハッキリとし、かすかな月明かりのような光が見えてきました。
持ち合わせのジグに同じものはないものの、
現有勢力でこのヒットパターンを演出できる方法は、これしかない、ということで、
遂に見えた
光の先の、真鯛45cm
あまりに苦しかった後だけに、思わず声が出た、価値ある一匹でした
続けて良型のホウボウ。
月明かりが夜明けくらいになってきました。
そして、最後に、
今日の鉄板のハズだったこの魚も、今日は全く違う道を通って、やっと出会えました。
掴んだ後はあっけなくパタパタと釣れ、やがて昼も過ぎたので、沖上りとしました。
今にして思えば、冒頭のフグとカサゴも同じパターン。
あまりに小さすぎる点と点だったので、結びつけることも考えもしませんでしたが、
あと2時間くらい早くそのメッセージに気づいていれば・・・
やはり心をもっとニュートラルにして、
しばらくぶりの海の変化に、耳を傾ける気持ちの余裕があれば良かったです
心の居場所というか、思い込みって、なんと恐ろしい、と改めて思った今回の釣行でした。
今回のテーマは
「享受」でしたが、たとえ釣果は芳しくなくとも、次につながる鍛錬になったという意味で、
思い切り享受でき
もりだくさんな一日となりました。
カヤックフィッシング最高!
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