水始涸(みずはじめてかる)KF 22nd ~ 享受 ~

うじのぐっさん

2015年10月06日 21:00



キャラ弁と共に明けた運動会の歓声も秋を知らせ、

この機会を捉えないと、次浮けるのは一カ月先になってしまいそうなので、

すぐれない天候の間隙を縫って浮いてまいりました。



ただ、前日、プライベートで消沈なことがあり、、

釣りなんかしてていいのか?と斜め45度に沈む心は

最近の天候以上にすぐれない



しかしやはり、むしろだからこそ

ここは一路海を目指す、私らしさなのである。


すると出艇地のほど近く、

その目指す先に、カヤックフィッシングと切っても切り離せない、



野のケモノ、猪?がお亡くなりになってます。

さらに数百メートル進むと、



もう一体ご遺体が・・・

さっきのはウリを出たばかりの小型サイズでしたが、今度はオッコトヌシの手下くらいのサイズがあります。

自分も同じヒットパターンであやめてしまわぬよう用心しながら、出艇地へ。




すると・・・同業者はおろか、誰一人いない。

さすが平日。

誰もいないとなると逆に不安だが、でも今日はここで頑張ろう、と意を決して準備していると、

たった一台、カヤックを乗せた車が入ってきました。

小挨拶しつつ距離をはかりかねて準備をしていると



「うじのぐっさんですよね?」


初めて言われましたよ、その言葉。



こんなしょーもないブログ、見てくれてる人いたんや~と思ったら、

なんと、普段やりとりさせていただいていた、まるつきさん、でした。



同じ平日派とはいえ、初めてお会いできて、嬉しくて、ついつい色々話してしまう私。

最初はなかなか気分がすぐれませんでしたが、カヤック界の大先輩と話していただくうち、少し気持ちが晴れました。



準備先行していた私は、沖で会いましょうということで、先に出艇。



今回のテーマは「享受」

毎回漠然としてますよ、このブログのテーマ設定は。

普通に考えたらようけ釣ったろうという話ですが、

今日はさて、どんな出来事が待っているのか。

釣果を得るのも享受だし、

その一方で、釣れない中で学ぶのも享受。



ただ、今日のすぐれない気持ちに引っ張られて、釣り自体の緊張感もダウンしてしまわぬよう、と思うものの、

何か負の重力のおかげで、全体的な判断力まで鈍っているような気がしてなりません。



とりあえず、まずは右へ行くか、左へ行くか、の第一ターニングポイント

まるつきさんには右に行きますと言ったものの、直感的に右は何か違う、微妙な感じ。

左の方が良い気がする・・・



ただ、左戦線には遊漁船がどどーんと鎮座。

れっきとした仕事人を、いくら熱心でも趣味人が邪魔してはいけないということで

仕方なく、右へ。

ただこれが後に命運を左右することとなるのであった




やはり、今日は何かが違う。

無難に青物くらいは釣れるだろう、と思ってましたが・・・このフグ、フグですよ、フグなんかの後に、

長い沈黙。



そして、嫌な予感はさらに予想を上回り、時は下り、2時間後。




潮止まりの8時過ぎに、小さなカサゴが釣れたのみ。

さしずめパズーが要塞からの帰り道、ムスカに握らされた金貨を地面に叩きつけたような、ちょうどそんな気持ちで鬱憤リリースしそうになりましたが、、

もうこれ以降釣れないかもしれない、と思い直し、当面の生活費として金貨を拾ったパズーの如く、

背に腹は代えられず、泣く泣くカサゴキープの哀愁なのであった。



・・・この時点でボーズも覚悟。

活性は低いものの、魚はちゃんといる気がするのですが、

全くもって、食わせられません・・・

ウネリが強く不規則な動きが出てしまうせいか、タイラバですら反応なく、



また、本日から搭載している新兵器スロジギタックルでの、見よう見まねスローピッチも付け焼刃で、当然沈黙。

しかも最近定番となりつつあった、ハイピッチも不発で、鉄板ヒットパターンも厚い壁に跳ね返される。。





この際、思い込みを全て捨てよう、と思い、

考えをひっくり返して、使ったことないジグボックスもひっくり返し、方法もひっくり返す



しかし・・・探れども探れども全く何の反応もなきまま、時は流れ流れて

魚に出会えないまま、時計はどんどん進む



そして、あまりの反応のなさに、

やげて心がポッキリ折れ、もう私には釣れません、と遂にポツダム宣言を受諾。



そして昼前にまるつきさんと合流した時には、私はガックリとうなだれ、完全に下を向いてましたっけ



そんな私をよそに、まるつきさんからは、「わりとアタリありますよ」との意外な答えで

シブい中でもハマチ等をゲットされた様子。


やはりか・・・



すぐそばでもう一本上げるまるつきさんをよそに

伝え聞いたヒットジグと今日の辛いアーカイブを紡ぎ直すように思いめぐらせていると、やがて自分の中でぼんやりとしていたものがハッキリとし、かすかな月明かりのような光が見えてきました。



持ち合わせのジグに同じものはないものの、

現有勢力でこのヒットパターンを演出できる方法は、これしかない、ということで、



遂に見えたの先の、真鯛45cm

あまりに苦しかった後だけに、思わず声が出た、価値ある一匹でした



続けて良型のホウボウ。

月明かりが夜明けくらいになってきました。



そして、最後に、

今日の鉄板のハズだったこの魚も、今日は全く違う道を通って、やっと出会えました。




掴んだ後はあっけなくパタパタと釣れ、やがて昼も過ぎたので、沖上りとしました。



今にして思えば、冒頭のフグとカサゴも同じパターン。

あまりに小さすぎる点と点だったので、結びつけることも考えもしませんでしたが、



あと2時間くらい早くそのメッセージに気づいていれば・・・



やはり心をもっとニュートラルにして、

しばらくぶりの海の変化に、耳を傾ける気持ちの余裕があれば良かったです

心の居場所というか、思い込みって、なんと恐ろしい、と改めて思った今回の釣行でした。



今回のテーマは「享受」でしたが、たとえ釣果は芳しくなくとも、次につながる鍛錬になったという意味で、

思い切り享受でき

もりだくさんな一日となりました。



カヤックフィッシング最高!

ダイワ(Daiwa) TGベイト スリム

コウナゴパターン最強。当日遊漁船でもヒットジグだったようです。


バスデイ ナゴメタル オオナゴ

コウナゴが多い日本海カヤックアングラーの必需品。安いし(笑)


デュエル(DUEL) アイルフラッシュ CS

低活性時にも効果絶大。この非対称による変化球スタイルが効くのか




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