遠征KF③ ファミリーKF 12th モンスターアコウ ~ 念願 ~

うじのぐっさん

2014年08月18日 21:00

子どもたちと美しい海岸線を眺めながら、カヤックは波間を滑るように進んでいく。

そして、陸地からはけしてたどり着けない未知なる浜辺へ、ときめきに満ちた小さな足がおりたつ。

歓声とともに、ゆったりとした時間が流れていく。。



・・・そんなあたたかな光景を思い浮かべ、タンデム艇を購入した私。



しかし・・・今は、ただのオッサンの趣味の道具と化した、プロ2タンデム。

本来の主旨を逸脱すること、はなはだし。

初心を忘れてはいけません!



今回は前回に引き続き、お盆の帰省中の釣行第2弾。

念願かなって、初のファミリーカヤックフィッシングです。

当初は既定路線のひとりぼっちの予定でしたが、長女が「カヤックに乗って釣りをしたい!」とごねるもので、少し不安はあるものの、妻の許可を得てやってきました。



釣りが好きで、しっかり者とはいえ、まだまだ幼い小学生の娘との釣行なので、色々と気を遣います。

最近荒れ気味のお盆ですが、今日はおそらく一番海況が良い、ハズ。





娘、撮影す



海へ向かう道中、何度もシカに遭遇。

カヤックフィッシングと鹿と言えば、切っても切れない縁と言えるほど、道中よく出会うケモノですが、、

娘のテンション↑↑






5時出艇。

無風ですが、サイレントヒル並に濃い霧が発生し、少し漕ぎ出しただけで、もう岸が見えない。

いきなり安心安全度↓↓

磯に打ち付ける波の音でかろうじて岸の方角が分かるものの、四方にひとつも陸地が見えないと娘が騒ぎ、怖がるので岸沿いに戻りつつ行きます。



しかし、先週とはうってかわって早朝なのに、全然潮が効いていない様子。

というより、正確に言うと、フネが流されるので潮は流れているらしいが、潮目が見えない。

ペッタペタの海面で、どーにも釣れそうにもない雰囲気。

それでも一応タイラバを落としてみるが、、眠気を覚ますように、いきなり強烈なアタリと思ったら・・・正体は根ガカリ。

幽霊の正体見たり枯れ尾花・・・




・・・そして、リーダーブレイク。ドカーン。。



しかも娘がうねりでグロッキー。いずれにしてもこのままではまずい。ちょうど私のお腹もゴロゴロしてきたので、一旦浜へ戻り、仕切り直し。

駐車場でリーダーを組んでいると、霧がすっかり晴れてきました。

風が、霧を運んでいったよう、、



8時 再出艇。



すっかり海の様子が変わっています。

真っ白だった海面が、蒼い。そして、南の風がやや強い

娘は船酔いから回復。早朝無風の中の、うねりが良くなかったようです。



すぐに大規模な潮目を発見し、潮目に沿ってうまくカヤックが流れるように操作し、探っていきます。

こういうシチュエーションでは、ジギングが有利、と信じている私。

やっぱりいました、アコウが。








今日もアコウラッシュの予感・・・小さいので放流。



引き続き落としていくと、目の覚めるビッグヒット。間違いなくデカい。

中層になってもチョンチョンと竿を引き込むので、マダイだったら嬉しいな・・・と淡い期待を抱く。







今日も来ました、当地名物モンスターアコウ。

しかも、明らかに先週よりデカい!ひょっとして50UP?





一匹大物を上げて一息ついたところで、娘が私にも釣らせて!と何度もせがむもので渋々・・・

・・・ていうか、ファミリーフィッシングであることをすでに忘れてる私。。

昨日娘に座学で教えた内容を、もう一度着底からリーリングまでおさらい。




とはいえ、なかなか釣れないだろう、とたかをくくっていると。

巻けへん!と叫ぶ娘。

バトンタッチすると、、確かにかかってる・・・

慎重にリーリングして、再びアコウ。





アベレージサイズだけど、娘の記念すべきカヤックフィッシング初獲物。

娘、私よりセンスあるかも・・・




口の中から出てきたのは石?

どうやらカニやエビが消化されてペレット状になったもの。

このあたりのアコウが吐き出すのはエビだったり小魚だったり、多種多様。

とにかく動くものにガッついているようです。



しかし、南風が結構強い。どんどん流される。

とはいえマジ漕ぎすると、意外とあっけなくどんどん戻れる。浜との距離を確認しつつ再び流しなおす。



娘はそのままジギング。私はタイラバを落としていく(ふつう逆やろ)

すると、竿を引き込む強い当たりが。

よっしゃ乗った、と思ったら、すぐにバレた。というか、メインラインがブレイクしてるやん・・・



どうやら浜で組みなおしたリーダーがヘボだったようです。FGノットのナイロンラインのコブ作成を試みたが、百円ライターがシケており、コブなしリーダーに。ちょうどそこでスッポ抜けたみたい。

今までFGノットで失敗したことがなかっただけに、ちょっと油断した・・・ガックリ。

それゆえベイトタックルは、これ以降、直結に決定。



それにしてもベイトタックルはトラブルが多い。PE0.8号、9ポンドの非力さゆえでしょうか・・・どうも細糸は私にはしっくりきません。。4本編みか8本編みに変えようかな・・・



アコウの自己記録も更新したし、あとは娘が楽しめるように、サポートに徹しようと、決意。

そこで私は漕ぎ役に徹し、娘のタイラバを援護。

私の五感六感センサーのおもむくまま、気になるポイントに誘導していきます。




すると、娘から「来たよ」コールが!

なになに・・・と竿をチェンジすると、スルスル巻けるが、なにかしらかかっているのは確か。

絶対ちっちゃいでーと言いながらいい加減に巻いていると、、終了間際の突然の突っ込み。ズドーン。



あっけなく・・・ラインブレイク。

切れるかもとは思ったけど、やはりリーダーのないラインは、はかなくもモロい。。

しかも、ここまで上げてきてのツッコミ、きっとアコウではなかった・・・残念。。



その後もあきらめずに流していく。

それなりにアタリはあるものの、どれも小さなもの。

娘も疲れてきたので、バトンタッチ。



飽きない程度に釣れるが、サイズが・・・






成長過程なので野に放つ。




初マハタで嬉しいけど、同じく成長過程なので放流。





そうこうするうち、出艇から6時間を過ぎ、

娘が疲れたと本格的に寝だしたので、帰還となりました。






アコウ47cm ほか、多数野に放つ

(例のごとくぬめりまくり、カヤック上を滑るアコウ。47ちゃんとありましたんで、私を信じてください・・・)



ともあれ初のファミリーカヤックフィッシング、

今までとは全く違う楽しさを見つけました。

娘もまた行きたい、と目を輝かせていました。


デュエル(DUEL) ソルティーラバー

まさに、小学生でも釣れる。無敵の定番です。


シマノ(SHIMANO) 08 クラド 300J

巻き心地最高。性能の割に安すぎですよ・・・


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