子どもたちと美しい海岸線を眺めながら、カヤックは波間を滑るように進んでいく。
そして、陸地からはけしてたどり着けない未知なる浜辺へ、ときめきに満ちた小さな足がおりたつ。
歓声とともに、ゆったりとした時間が流れていく。。
・・・そんなあたたかな光景を思い浮かべ、タンデム艇を購入した私。
しかし・・・今は、
ただのオッサンの趣味の道具と化した、プロ2タンデム。
本来の主旨を逸脱すること、はなはだし。
初心を忘れてはいけません!
今回は前回に引き続き、お盆の帰省中の釣行第2弾。
念願かなって、
初のファミリーカヤックフィッシングです。
当初は既定路線のひとりぼっちの予定でしたが、長女が「カヤックに乗って釣りをしたい!」とごねるもので、少し不安はあるものの、妻の許可を得てやってきました。
釣りが好きで、しっかり者とはいえ、まだまだ幼い小学生の娘との釣行なので、色々と気を遣います。
最近荒れ気味のお盆ですが、今日はおそらく一番海況が良い、ハズ。
娘、撮影す
海へ向かう道中、何度もシカに遭遇。
カヤックフィッシングと鹿と言えば、切っても切れない縁と言えるほど、道中よく出会うケモノですが、、
娘のテンション↑↑
5時出艇。
無風ですが、サイレントヒル並に濃い霧が発生し、少し漕ぎ出しただけで、もう岸が見えない。
いきなり安心安全度↓↓
磯に打ち付ける波の音でかろうじて岸の方角が分かるものの、四方にひとつも陸地が見えないと娘が騒ぎ、怖がるので岸沿いに戻りつつ行きます。
しかし、先週とはうってかわって早朝なのに、全然潮が効いていない様子。
というより、正確に言うと、フネが流されるので潮は流れているらしいが、潮目が見えない。
ペッタペタの海面で、どーにも釣れそうにもない雰囲気。
それでも一応タイラバを落としてみるが、、眠気を覚ますように、いきなり強烈なアタリと思ったら・・・正体は根ガカリ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花・・・
・・・そして、リーダーブレイク。ドカーン。。
しかも娘がうねりでグロッキー。いずれにしてもこのままではまずい。ちょうど私のお腹もゴロゴロしてきたので、一旦浜へ戻り、仕切り直し。
駐車場でリーダーを組んでいると、霧がすっかり晴れてきました。
風が、霧を運んでいったよう、、
8時 再出艇。
すっかり海の様子が変わっています。
真っ白だった海面が、蒼い。そして、南の風がやや強い
娘は船酔いから回復。早朝無風の中の、うねりが良くなかったようです。
すぐに大規模な潮目を発見し、潮目に沿ってうまくカヤックが流れるように操作し、探っていきます。
こういうシチュエーションでは、ジギングが有利、と信じている私。
やっぱりいました、アコウが。
今日もアコウラッシュの予感・・・小さいので放流。
引き続き落としていくと、目の覚めるビッグヒット。間違いなくデカい。
中層になってもチョンチョンと竿を引き込むので、マダイだったら嬉しいな・・・と淡い期待を抱く。
今日も来ました、
当地名物モンスターアコウ。
しかも、明らかに先週よりデカい!ひょっとして50UP?
一匹大物を上げて一息ついたところで、娘が私にも釣らせて!と何度もせがむもので渋々・・・
・・・ていうか、
ファミリーフィッシングであることをすでに忘れてる私。。
昨日娘に座学で教えた内容を、もう一度着底からリーリングまでおさらい。
とはいえ、なかなか釣れないだろう、とたかをくくっていると。
巻けへん!と叫ぶ娘。
バトンタッチすると、、確かにかかってる・・・
慎重にリーリングして、再びアコウ。
アベレージサイズだけど、娘の記念すべきカヤックフィッシング初獲物。
娘、私よりセンスあるかも・・・
口の中から出てきたのは石?
どうやらカニやエビが消化されてペレット状になったもの。
このあたりのアコウが吐き出すのはエビだったり小魚だったり、多種多様。
とにかく動くものにガッついているようです。
しかし、南風が結構強い。どんどん流される。
とはいえマジ漕ぎすると、意外とあっけなくどんどん戻れる。浜との距離を確認しつつ再び流しなおす。
娘はそのままジギング。私はタイラバを落としていく(ふつう逆やろ)
すると、竿を引き込む強い当たりが。
よっしゃ乗った、と思ったら、すぐにバレた。というか、メインラインがブレイクしてるやん・・・
どうやら浜で組みなおしたリーダーがヘボだったようです。FGノットのナイロンラインのコブ作成を試みたが、百円ライターがシケており、コブなしリーダーに。ちょうどそこでスッポ抜けたみたい。
今までFGノットで失敗したことがなかっただけに、ちょっと油断した・・・ガックリ。
それゆえベイトタックルは、これ以降、直結に決定。
それにしてもベイトタックルはトラブルが多い。PE0.8号、9ポンドの非力さゆえでしょうか・・・どうも細糸は私にはしっくりきません。。4本編みか8本編みに変えようかな・・・
アコウの自己記録も更新したし、あとは娘が楽しめるように、サポートに徹しようと、決意。
そこで私は漕ぎ役に徹し、娘のタイラバを援護。
私の五感六感センサーのおもむくまま、気になるポイントに誘導していきます。
すると、娘から
「来たよ」コールが!
なになに・・・と竿をチェンジすると、スルスル巻けるが、なにかしらかかっているのは確か。
絶対ちっちゃいでーと言いながらいい加減に巻いていると、、
終了間際の突然の突っ込み。ズドーン。
あっけなく・・・ラインブレイク。
切れるかもとは思ったけど、やはりリーダーのないラインは、はかなくもモロい。。
しかも、ここまで上げてきてのツッコミ、きっとアコウではなかった・・・残念。。
その後もあきらめずに流していく。
それなりにアタリはあるものの、どれも小さなもの。
娘も疲れてきたので、バトンタッチ。
飽きない程度に釣れるが、サイズが・・・
成長過程なので野に放つ。
初マハタで嬉しいけど、同じく成長過程なので放流。
そうこうするうち、出艇から6時間を過ぎ、
娘が疲れたと本格的に寝だしたので、帰還となりました。
アコウ
47cm ほか、多数野に放つ
(例のごとくぬめりまくり、カヤック上を滑るアコウ。47ちゃんとありましたんで、私を信じてください・・・)
ともあれ初のファミリーカヤックフィッシング、
今までとは全く違う楽しさを見つけました。
娘もまた行きたい、と目を輝かせていました。
デュエル(DUEL) ソルティーラバーまさに、小学生でも釣れる。無敵の定番です。
シマノ(SHIMANO) 08 クラド 300J巻き心地最高。性能の割に安すぎですよ・・・