リベンジKF 薄氷 18th ~ 愛 ~

うじのぐっさん

2014年10月02日 21:00

台風来襲が予想される今週末。

そのスキマで、何とか浮けそうな予報が出たので、やってきました。



とはいえ、元々一週間前に天気図を見て、ばっちりな日に休みをとったつもりだったものの、その後の半週間ばかりで天気図が変わってしまった・・・。

そして、当日も到底浮けない予報が日本海にずらりとひしめく中、なので、、



まさに薄氷を踏むようなカヤックフィッシングです。



今回のテーマはズバリ「

最近、あまりのハイペース浮遊ぶりに、カヤックにどっぷりハマってるね、と色んな人に言われます。

ハマっている、、その通り・・・いや、ハマってるというとまるでジャンキーのようですが、、

私はカヤックにハマって愛してます! (訂正)



愛するからこそ、まずは安心・安全が第一、と思うのですが、、

やっぱり愛は盲目。

何とか浮けないかな!という情熱は、予報を悲観的にではなく、好意的に解釈してしまうきらいが。



今回、海快晴、GPVを見て、近隣ポイントの爆風情報とはウラハラに、なぜかこの出艇場所だけはともに微風の予報。

朝方は2~3メートル、昼までに4メートルの予報。



行けるやん(喜)



しかし、フト思い返す。なぜここだけが?他は朝から6~8メートルの爆風なのに?

不思議だ・・・そして不気味だ・・・

いずれにしても昼までにだんだん海況は悪くなっていく予報のため、短期決戦を挑むことを前提に釣行を決定。




さて、今回の出艇場所は、くしくも前回出家しそうになった、いいイメージが全然ない場所。

リベンジすることを誓っていましたが、最近の情報では、「青物の反応はあるけど、食ってこない」との話も。



しかし、ここでも私の足りない脳のなかの「愛」は好意的(都合の良い)解釈を下します。

たとえマグレでも青物釣れたら嬉しいやん・・・(アホ)



予報には半信半疑で現地にやってきたものの、意外にも?予報通り海は凪いでいます。




6時、希望を胸に漕ぎ出します。

風も微風なので、お土産狙いで小一時間ほどシャローで、ジギングロッドによる似非ギングを試みます。

・・・しーん。



私のテクがないせいかもですが、この時間でも無反応だと多分ずっとダメやな・・・と、諦めて沖へ。





さて、前回から搭載の魚探。

浅瀬からバシバシとベイト反応を投影します。こないだのホームとは全然違う。この海域、いい感じです!



微風なのでスムーズに70メートルラインまで出たところで、いい感じの潮目を発見。

ベイト反応も上々。

ところがこのラインあたりから、風が強まります。

ビュオオオオオ

予報の倍以上は吹いてる・・・(推定4~5メートル)



釣りができないまでは行きませんが、ラインが流され、流しなおしつ、フネも流され漕ぎ戻りつで、思ったところにしっかりターゲッティングできず、なかなか大変。



ただ、打ってみたいポイントには事欠かないので、色々手を変え品を変えで楽しいのですが、、

使用済みジグ、漁具が増えるばかりで、私の腕ではヤッパリ食ってきません。



そうこうするうち、地底にうごめく強い反応を発見。

私のニワカ魚探知識によれば、これは、おそらく根魚だな、という反応。

マダイだったら嬉しいけど(多分違う)



ベイトが入っているので、あくまで頑固一徹ジギング勝負で行こうと心に決め、足の遅い根魚に合わせてスローリトリーブ&長めのステイの合わせ技で。

するとステイしたところで、ガツン。

ヘタな私がここぞと狙ったパターンで答えが出るのは、とっても珍しいことなので、久々にシビレました。





久しぶり?の地底人ガッシーラ(notウッカリ)

魚探予想とも合致。いいのかわるいのか・・・



続けて、流され戻りつしながらも、良い反応を探していきます。

すると、今までにない最高?の魚探反応が。

今までもベイトはわりと頻繁に映っていたものの、今度はベイトを青物?が上へ上へと追い上げている食物連鎖バリバリの反応を初めて発見。

これは、私でも釣れるんでは!?、という状況です。



ベイトと思しきスリム系のジグを落としていくと、魚探反応どおりの水深で、ズドン!

よっしゃ!

が・・・・即バレ。

おかしい・・・ジギングでバレるなんてあんまり経験ないのに・・・



管理不足でジグのフロントフックがサビサビだったので、即効で交換して、流していきますが、今度は簡単に食ってくれません。



そうこうするうち、いよいよ強くなってきた波と風。(推定6~7メートル)




しばらくはいなしていましたが・・・やがて白波が。(推定8メートル)




それでも粘っていましたが・・・白波がブレイクしてる。。




それでも粘っていましたが・・・カヤックが波であおられる。。




ぐるんぐるん・・・おそらく風速は10メートルくらいにはなってそう。

まさに、もう釣りどころではありません。。

ついに帰還を決意。



決意したは良いが、すでに波が高くなりすぎており、カヤックの方向を誤って横波を受けようものなら一発で沈してしまいそうな波に。

しかもここは水深60メートル・・・

かすかな絶望と、後悔とがジワジワと押し寄せる・・・



元々最後は風に乗って帰ってこれることを想定して、南東方向の沖に出ていたのですが、、

反面、帰りは背後からまともに波を受けながら進む形になるので、ここまで波が高くなってしまうと、一歩間違うとバウがうねりの腹に突き刺さって転覆してしまうピンチに。



少しでも操作方向を間違うと即撃沈なので、、

ファイト一発!!大声を出してみずから気合を入れ、集中力を高める!



波の推進力を利用しつつ、それでいて波に巻かれて沈しないような、波の腹を縫うような微妙なラインどりの操船。

命がかかっているので、緊張感が最高に・・・。

ウインドサーフィン時代に身に着けたうねりをかわすボード操作が、思いがけず役に立つ。



岸近くになると次第に大きくなるブレイクに、、遭難も覚悟する状況でしたが、、

なんとか命からがら帰着しました。





白波全開。


9時半に無事・復員。



【本日の戦果】

カサゴ28cm×1

【本日の未帰還機】

ナゴメタル 80g アカキン

【潮】

小潮


実釣2時間半・・・

釣果はともかく、無事帰ってこれただけでも良かった。



なぜこのポイントだけ予報が良いのか、、もっと疑ってみるべきでした。。

カヤックを愛するがこそ、好意的(楽観的)な判断ではなく、もっと冷静な(悲観的な)判断が必要だった。

と・・・反省。。



次回から今回のような予報では絶対出ないことを誓いつつ、、

そして、言い知れぬ不気味な雰囲気にも動物的勘を働かせつつ



これからも、安心・安全に、カヤック愛を継続できるように頑張ります!


デュエル(DUEL) アイルフラッシュ CS

イカナゴ?がベイトになっているせいか、ナゴメタルやアイルフラッシュ等のスリム系に反応が集中してました。これからの青物の季節に大活躍?


ダイワ(Daiwa) ディーフロン 船ハリス真鯛+10 210m

リーダー専用は高価。結局船ハリスをリーダーに流用、が質実剛健のボンビー路線?


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