遠征KF④ 25th 集合的無意識、真鯛、アコウ、そしてメバル ~ 前向き思考 ~

うじのぐっさん

2014年12月28日 21:00

年をまたいでしまい、記事が年を越してしまうことになりましたが、、

妻の実家への里帰り中、ちょうど海況の良い日が重なったため、家族に暇をいただき、

今度こそ、本当のラスト釣行、泣きの一回に行って参りました。



ノビた(腐った?)年越しそばのような記事ですが、お付き合いください。




やがて数日後にやってくる10年に1度の大雪の足音を消してしまうような、しずけき朝。




この日は久しぶりの釣り日和。おそらく、ニッポン全国で海に魅入られたカヤッカーやボーター達が釣り納めをしているはず。



私は相変わらずひとりぼっちですが、彼らの高揚感と緊張感が満ちた海で、同じように釣りをするからには、けしてひとりぼっちではありません。

つまり・・・釣り針と釣り針が世界中で繋がっているということです。

これをユング心理学ではシンクロニシティ=集合的無意識といいます・・・・・(





今日のテーマは「前向き思考」

この里帰りのたびにやってくる海は、大きなポテンシャルを秘めている。(気がする)

しかし、、私の実力不足のせいで残念ながらこれまでその良いところを、、引き出せていません。。

なので、普通なら後ろ向きな思考になってしまうところ。



Bibleにも「艱難の時には考えよ」という有名な言葉があります。

これはいわゆるダメなときにどーしよーと悩め、ということではなく、物事を常に前向きにとらえ、うまくいかない時は方法を変える大切さを説く言葉。



今回、勝手がわからないポイントだからこそ、徹底的に考え、

私の座右の銘「考え抜いた末の答えにこそ価値がある」を胸に

そこから何か見えてくることを信じて、今年最後のカヤックフィッシングを堪能し尽くしたいと思います。





・・・さて、今日のねらいは、真鯛&平政

平政は巡り合わせの面もあるので何とも言えませんが、真鯛は鉄板なはず。(と信じる・・・)

ただ、このポイントで私にはまだ釣れたことがありません。

きっと何かが符合していないわけで、その原因も追究したいと思います。






8時出艇。

はい・・・まだデスペラードではありません。(汗)



新艇は艤装もできておらず、しかも冬の荒れた海では乗り慣れないフネは危険と判断し、持ってきませんでした。

なので今年の締めは、勝手知ったるプロ2タンデムで。





出艇してしばらく漕ぐと、、ん?

水温低下でシブいことを予想していた私の固定観念が、崩れていきました・・・

まだまだ海に生命感が満ち溢れています。

直感的に、今日は釣れる、と確信。



すぐに良い潮目を見つけ、近づいていくと




ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・(「ジョジョの奇妙な冒険」より)

魚探に盛大な反応があります。

こういうのは大概釣れないパターンが多いのですが、(汗)みすみす見過ごすわけにはいかないので、ハイピッチで攻めていきます。

すると、、さっそく、、



乗った!



・・・しかし、しばらくファイトした後、フッと 消える魚信

再チャレンジ。

しかし、乗ったと思ったら、バレる・・・



こんなことを数度繰り返す。



・・・青物を期待したけど、何か違うようです。

やっぱり魚探で釣りをするとうまくいきません。(ていうか、下手なだけ?)

とはいえ反応があると見過ごせないので、いつもチャレンヂしては見るんですが、うまくいったためしがありません。

結局魚種は不明なまま。

私の釣りには魚探は向いてないのかも・・・





気を取り直し、魚探の反応は頭のすみっこの方に追いやり(忍)、いつも通り五感を頼りに再度ポイントを探します。

ジグへの反応が悪いのかも知れないので、様子を見るためタイラバに交換。

そして、自分的にきっと魚が寄っていそう、と思えるポイントへ投下。



すると、一投目、、

いきなり巻き上げと同時にヒット




予想的中

あっけなく、真鯛。40くらいか。



一投目で釣れたのは初めて・・・。

思考と現実がピタッとはまる感覚に、感動。

この様子だと、この潮目には相当、魚群が寄っているはず。



一気に攻めます。

そして、、それと分かる小刻みな引き。

の後、ずうううんと重い。

来ました。奴です。




やっぱりアコウ。でかっ。




すぐさま再びアコウ。またまたでかっ。



いずれも手尺で40超。

やたら体格はいいものの、この海域では必ず釣れる、ありふれた一般市民です。

ただこのペースで釣れ続くと、本命の真鯛を一定数釣るまでに、どれだけアコウが混じってくるのか、若干不安になってきました。(汗

アコウ注意報発令です

やっぱり岩礁帯で真鯛を狙うと、必然的に市街戦となり、ある程度一般市民に被害が生じるのは避けられません。

でも、釣りとしては技術の必要ないアコウの方が、市場ではずっと高価という矛盾・・・



と思って中層を意識しつつ巻いてたら、今度は明らかに違う引きの魚が。

水面まで抵抗するのは、、





30未満のチャリコ。

かわいそうですが・・・ちょうど土鍋スタンダードなので、鯛飯の旨さにハマッている釣り人からは逃げられないぞ、と。



先程の真鯛は底付近だったものの、今度は中層。

さっきの真鯛はマグレかとも思いましたが、この潮目には根魚も待ち構えているものの、さらにその上空に一定数真鯛が寄っていることを、確信。



続けて、ん?と小さいが謎の引き味。新魚種を期待させる。




正体。ちっさいガシラ。

引きはガシラっぽくなかったんですが・・・残念。放流。

無事元気に帰還。




そしてまた、アコウ。だいぶ中層まで追っかけて来たので最初は真鯛かと思いましたが、、引きが違いました。



・・・遂にアコウ警報発令。

今後は毅然とリリースで。でも無事帰国してもらえるかな・・・?




続けて、ミニガシラ。

この辺のガシラは大きいのをまだ見たことがありません??



そして、やっと待望の引き味がやってきました・・・

竿を絞り込むのは、




よっしゃ真鯛。

ただ、やっぱり40を超えません。

まだまだこの海のポテンシャルを引き出せていないので満足できないものの

ちょっと一息つけたので、海況を見ながら次第に沖を目指します。



しかし沖へ行くに従って、魚信は逆に低下。

もう一つの本命、平政の姿はなく、時折気になるポイントはジギングでも攻めてみますが、全く反応なし。

そして、ポツポツとあるアタリは全部・・・




たぶんコレです。

イカリムシのアンカリングを外して、帰国してもらおうとするも、、横転し、あてもなく水面を漂流するアコウ。

不憫なので・・・しぶしぶ難民申請を受理。



そして再び、なかなかのアタリが。

どうせまたアコウだろう、と思ったら、、

ん??なんやこの茶色い魚は??




ん?これ、メ・バ・ルちゃうん?

ええサイズで、尺近いメバル。

絶対マグレだけど・・・おかっぱり経験のない私には初のメバル。これは、、正直めっちゃ嬉しい。

テンションあがるわー



その後も、平政のいる場所を探して、とりあえず60メートルラインを目指すが、やっぱり釣れる雰囲気は消失していく。

そして釣れるのは、、







こんな、






こんなビザの切れた人たちなので、

強制送還。






でも、アコウさんはなぜか他の魚さんと体のつくりが違うのか、帰国を命じても必ず難民になられるので、仕方なく受け入れ。

この海域では四十路未満のアコウはリリースしたいのですが、贅沢?






そして、潮止まり。風も予報通り、完全に落ちました。

しばらくアタリが遠のく。



私的には潮止まり直前は、大型の真鯛が高確率で釣れるゴールデンタイムなのですが、今日は全然釣れる気配はなし。

おそらく、、この辺りは真鯛の魚影は濃いものの、大型が集まる場所ではないのかも知れません。



そして、やっとアタリがあると思ったら、






マハタ大。

40オーバーのナイスサイズですが、もう食べるあても、受け入れ先もないので、リリース。

アコウと違って、なぜか元気に復員していきます。



結局、平政のすみかを探して、70メートルラインまで出っ張ってきましたが、

何のきっかけも掴めないまま、太陽は南中。

途中、ベイトが目視で確認できるチャンスもあり、ジギングで勝負するも、、スカ。

・・・・



忘れた頃に、なんか来た。




これぞ鯛飯以下の真のチャリコ



アイアムチャリコ

オーノー


ゲットアウト↓



沖にチラホラ見えるジギング船も移動を繰り返しているため、シブいのは確かなようです。

ハイピッチでひたすら頑張っているプレジャーボートも近くにやって来ましたが、かなり辛そう。

やっぱりどこも青物はお留守のようです。



しかも・・・沖には真鯛すら寄っていない感じで、、




ん~・・・やっぱりアコウ。



この季節にこれほど沖まで出張できるチャンスもまたとないので、諦めきれずウロウロ移動を繰り返しますが、振り返ってみると結局、かなり無駄な時間を過ごすことになってしまいました。



~・~・~



そして本日の第2章 午後の部へ。

これまでは家庭事情もあり、午後の部にチャレンジするチャンスはほとんどなかったのですが、今回は里帰り中のため、日が落ちるまでチャンスはあります。

しかし、数少ない経験からは、午後の地合いがやってくるまで、真昼間は我慢の時間帯。



やがて、約2時間の辛い沈黙のあと、再び少しづつ上がりだした風と共に、

帰路、40メートルラインに絶好の潮目が浮かぶ。

ドドドドドドド・・・(ジョジョの奇妙な冒険より)


フツーなら一瞥して通り過ぎてしまいそうな、かすかな潮目ですが、形といい、流れ方といいナイスな真鯛系潮目であります。


何度が落としていると、ん?明らかに真鯛の存在を知らせる感触が。

ご在宅のようです!

押し方を変えつつ、何度もしつこくインターホンを鳴らす。




よっしゃ出た!

長い沈黙の後だけに感無量です。



でもやっぱりどうしても、、40クラスを出ません。

サイズは望めないので、ここは前向きに考えて、日没までに真鯛の数釣りに挑戦することに。

容赦なく絨毯爆撃。





でもやっぱりアコウさんも出てくる・・・もはや特別警報レベル。しかも世帯主よりでかいし

手前の部屋に住んでるから仕方ない?

また40オーバーの堂々たる。もったいないくらいです。



もう一度ポイントに入り直して、仕切り直し。



そして、ついに真鯛の集合住宅を発見。

ここからは真鯛が4連発。

完全にパターンを掴みました。


















再び土鍋サイズの未成年

もったいないけど、鯛飯要員は既に確保したので無益な殺生はせず、もう一度お留守番してもらうことに。



真鯛はまだまだ釣れそうな感じでしたが、調子に乗っているといつの間にか日没が近づいてきたので、

名残惜しくも沖上がりとしました。





【本日の釣果】

マダイ ×7 42cm~30cm×6、25cm(チャリコ)

アコウ ×6 42cm~30cm

メバル ×1 27cm



【本日の未帰還機】

ビンビン玉 45g

夕闇で片付け中、紛失・・・ぽい



【本日の潮】

小潮


釣り納めらしく、、最後まで楽しむことができました!


真鯛は釣れたけど、青物は釣れない、、

ある意味、そんな私の一年を象徴するような一日でした。


よく考えたら、今日釣れた6枚の真鯛(チャリコ除く)は、2014年に釣り上げた大鯛6枚、71cm(7月2日)、83cm(10月9日)、86cm(10月22日)、77cm(10月30日)、82cm(11月5日)、72cm(11月19日)の象徴だったのかも・・・(激しい思い込み



思えばカヤックフィッシング1年目、

ルアーの基本知識もなく、それこそオールナイロンラインから始めて、キャスト一発で再起不能バックラッシュに見舞われるような、そんな地を這う地平線からスタートしたのは、5月。


地平線をさまよい、水を求めてさまよった挙句、、

あえて醜態をさらしつつ、ツッコミを入れてもらうためブログを始めたのが、7月。


ブログを見て水や食料を恵んでくださる親切な方が段々と増え、

少し道筋が見えてきたのが、10月。



そして、こうして年の瀬まで何とか楽しく続けてこれたのも、こんな駄文ブログを見て下さる方々の、アドバイスや激励、共感の、まさに「集合無意識」=タマモノのカタマリです。



カヤックフィッシング最高!そして燃えよ2015年!

今年も温かいアドバイスと愛のツッコミを!よろしくお願いします!


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