さて、あれから1っ週間。
いきなり元のペースに戻ってる、という話もありますが、、
今日は満月de
大潮。
大自然のおりなす、スペクタクルな展開を期待して、
長い冬眠期間を経て改善した細君の心証にあやかり、
今日も海へとやってまいりました。
今日のテーマは
「個性」
カヤックフィッシングも今年で3年目。レベルは低けれど、これまでだいたい一通りのことを経験した、ような気がする?
そんな私は、、
この趣味における自分の個性とはなんだろう、って感じるようになりました。
理屈抜きで楽しい!の上に乗っかってる、そんなオマケ的存在ではありますが、
自分の個性、強みというのをKFでも発見し、
さらに深く楽しんでいきたいなと考えております。
そんな思いを祈りに代えて、海へと。
おや?
予報に反して、意外にも結構風があります。
今回はGPVではなく、海快晴に軍配。
やっぱ基本は天気図であると知る
ただ、凪ではないとはいえ、許容範囲内。
慎重に沖へと進みます。
が・・・
予定的には爆釣で9時アガリだったハズなのに、
??なんか様子がおかしくないすか?
打てども打てども反応なく、
事前情報では、ノッコミ真鯛やら、メジロやらが釣れているとのお話でしたのに
絵にかいたような見込み違いで、
焦りと疲労ばかりの海の中を漕ぐ
(中略・・・)
そして、5時間後。
ノーフィッシュということで。。
それどころか、もっと私の心が折れたのは、
なんと、ここまで
ノーバイト・・・
ノーバイト、ノーばいとで11時ですよーー!
どうなんですか!これ!
それにしても、近年まれに見る渋さです
沖には
鰤 も回っているという
熱い話 もあったのに・・・
よく考えたら、一年目の同じ時期、大潮でヤラレタ経験がよみがえる。
もちろん、大潮だからって釣れるわけではないのは承知しているのですが、、
そもそも潮の織りなす変化にとぼしく、潮目もマッタクない。
ただただ大河のように一気に流れる潮なのであります
風と同方向に上潮も走ってますが、それ以上なのは底潮の力強さ。
バカッ速くて、底もとれんし、ジグがちゃんと動いてるのかすらアヤシイ。
どうやら、感覚的に魚はいるようなんですが、全く口を使ってきません。
ついに、カヤックフィッシング始めて以来の、
完全試合
が現実味を帯びる。
ていうか、この時点ではわたくし
心がポッキリと折れ、あまんじてボーズを受け入れてました。
そう、刑場に引かれていく罪人のように。
・・・これ、無効試合にしてくんないかな?(泪)
しかし、ただ一つ私を支える
希望 は、
きっとこの潮の中、魚もこれほどまでに口を使ってこないってことは、
潮が緩んだら、ちっとは食い気が出てくるのでは?という、希望。
そう、焼け野原からスタートした日本人が、淡いけれど確信に満ちた希望を持ったみたいに。
そして、お決まりの
残業時間 へ突入。
そして、12時過ぎにやっと・・・
長い沈黙を破って、ガッシーダブルス。
なんとかボーズ脱出。
根魚一匹釣れてこんなに嬉しかった のは久しぶりです。。
さて、目を転じると心なしか潮も緩んできたようで、
やっと潮目も見えるようになり、、
良型のアコウ。
が、ここからは再び
沈黙 へ。
こんな心細いとき、人が求めるのは、、人の温かさだったり。
今日初めてお会いしたイエローのマリブX13座乗のカヤッカーさん
て言うか、こんなに人恋しかったのは久しぶり。
まさに、遭難した山で初めて会った人同士が、容易に意気投合するように(と私は思い込み)、
傷をなめあう二人。
このポイント、私は一年ぶりだったので、かなり色々教えていただきました。
さて、あとはなんとか恰好がつくように、ノッコミ真鯛あたりを、
贅沢は言わないので一枚でもいいから釣らせて、と思い、
さらに残業 へ。
やっと出始めた潮目で、コウナゴらしきものを見つけたので、
粘ります。
ところで、
体力勝負で一日中漕いでいるキャラ 感のある私。
最近再認識したのですが、
釣りは今魚がいる場所を探すだけではなく、
魚の寄る要素のある場所で、じっくり時を待つ のもまた、釣り。
せっかちな私こそ、ぜひこれをやりたい。
時間帯さえ合えば、何かが起こると信じて。
ていうか、今日はコウナゴの反応はあってもガン無視され過ぎて、
もう信じれない心を無理に叩き起こして、
私は、ジグを懲りずに何度も何度も翻すのであった。
すると・・・諦めずにシャクっているジグに
何かがかすめる水流の動きを感じた、その直後、
ドン!
マジか!?
最初は、パターンから真鯛と信じて疑わなかったのですが、やたら走る。
ひょっとしてメジロ?
が・・・途中からエゲツナイ引きに変化。
ドラグが唸りを上げる!
これ、ひょっとして
鰤 かも?
と思いながら、格闘5分。
あっけなく・・・
猛ダッシュで、リーダーがプッツリ。
がーん
やっぱりそんなに甘くないよね~
でも・・・こんなに魚に無視された一日なのに、リーダーだけは傷付いてたって、納得いかないねえ・・・(怒
が、これであきらめてはイカン!
まだ群れは直下にいる。
と、ジグにリーダー直結して、猛然と次弾を投下。。
すると、直ぐに再び乗った!
オッシャー!
が、さっきのと比べると少しパワーダウン。
サイズダウンなのか・・・?
メジロでもいいや~と思いながらやり取りしていると、
今まで釣られていることに気づいていなかったのか、猛烈に引き始めた。
唸るドラグ。
今度も間違いなく、鰤ッス!(訂正)
ラインがキリキリと弦のような音を立てて、
もー腕パンパン。
竿、大丈夫なのか?と不安がよぎるほどの突っ込み幾度も経て、
そして、、やっとリーダーが見えても、何度も何度もドラグを唸らせて潜る潜る。
こっからが意外に長かった。
そして、ついに御用。
でけー!ふてぇー!
11月のブリ(もどき)じゃなくて、これは本物の鰤や!
感無量・・・
久しぶりに涙の出た、渾身の一本に、燃える闘魂アントン的 ドヤ顔。
マリブX13のカヤッカーさん、不躾な申し出に快く応じてくださり、
この場をお借りしまして、感謝の意を伝えさせていただきます!
ありがとうございました!
そして、
ダイワのライトトランクからはみ出した大きな尾びれを背負って、
沖上がりとなりました。
88cm、7.5kg
我慢して我慢して、最後の最後の大逆転。
まさに、スポコン漫画のような展開。
マグレにしても、できすぎで、、神の存在を間近に感じました。。
まさに寒鰤。脂の乗り方がハンパなく、臭みも皆無。
味はトロに近く、
普段魚をそんなに好きではない細君の箸も進んでおりました。
今日得たもの。
最後まで、諦めない心。
カヤックフィッシング最高!
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