2014年12月10日
嗚呼 数奇者KF 24th 6目達成 ~ 感謝 ~
あれから一カ月。
そろそろナチュログの広告が、我が「たったひとりの海原de..」の背中をとらえ、競技場のトラック勝負になるころ。(焦)
やっと海況と休みが一致して、やってまいりました。
けれど、これまでこの日を待ち焦がれていたのに、
海へ向かう道中、すっかり変わってしまったさむざむとした光景にやる気がしぼんでいき、
こんな季節に海に行くなんて、客観的に見ると・・・アホだよな、と何度も自問自答している私がいる。
峠は深い雪に包まれています。
山を下りると、町は完全な雪国の風貌。。
この中で浮くとは、まさに狂気・・・
大学時代に冬もバリバリウインドサーフィンやってた頃も、いわば競技としてやってたからできたわけで、純粋な趣味の範疇で冬の日本海にやってくるなんて、常人の理解を超えた世界。
そう日本海はこの季節、一部のサーファーや釣り人、まさに選ばれし数奇者たちの集まるパラダイスなのです。
日本海にうじのぐっさんといふ数寄者ありけり。
うおを獲りて暮らしたり。
さて、こんな季節に海などと物狂いである等色々不満をのたまいましたが、
本日は、一応荒れの後のつかの間の、「ひょっとしたら何とか浮けるかもしれない日」であります。
先日までの予報を悲観して、せっかくお誘いいただいた2012jinさんとのコラボは成りませんでしたが、
予報が好転しつつあったのもあり、爆釣をほのかに期待させるその謳い文句にひかれて、とにかく海を見てから決めようとやってきました。
意外に寒くなく、出艇準備しているうちに体が熱くなってきたため、フルドライは汗だくになりそうなので、今日はウエットにドライトップのいでたち。
やる気も、がぜん回復してきました!!
今日は次第に風は落ちていく方向の予報のため、大事をとって早朝は様子見して、少し遅めの7時半に出艇。
堤防を出ると体感3~4メートルといった風情。
結構風はありますが、前回ほどではなく、手漕ぎのパラアンカーなしでもなんとか釣りができそうです。
今日のテーマは「感謝」
カヤックフィッシング初年度の本年、おそらく今日が最後の出撃。
久しぶりなので、今日は今年一年の感謝を込めて・・・やり尽くします!
ただ・・・沖を一望すると、ぼやーんとして潮目もあまりなく、ぜんぜんカーニバルな感じではありません。
気を取り直しつつ、
早朝恒例、浅場に結構いい反応が並んでいるので、今日は男気ジグで攻めていきます。
しかし、、高速巻き、ストップ、ちょいとジャークなどパターンを見つけるべく攻めてみますが、小手先の技のせいか
釣れません・・・
でもボディコンタクトは結構ある感じで、グッと一瞬乗りそうになるが、んっつ、とハリ掛かりしない。
じゃれてくる雰囲気は青物系な気もしますが、おおむね低活性なのかもしれません。
でも水温は一か月前とそこまで変わっていない感じ。
・・・違う!低活性はまだ早い!
つまり、、喰わせるだけの技が、ない(涙)ということであります。
というわけで、、
何がいるのか知りたい気持ちだけは抑えられずに、ここは男気をいったん引っ込め、ズルをば。
これでもか!とタイラバで絨毯爆撃
・・・やっぱり無反応。
むむむむ・・・今日は浅場はダメ、ということで!
流されるまま少しづつ沖へ。
やがてやってきたファーストヒットは、釣り始めから約1時間後の45メートルラインにて。
やっと出た、でもきっと根魚・・・と思ったら、
30㎝弱のチャリコ。
このサイズはあまり釣ったことないので、ちょっと嬉しい誤算
小さくても宝石のように美しいのがマダイ。
ちょっとかわいそうな気もしますが、ちょうど土鍋にINしそうなベストサイズなので、タイめし要員として確保させてもらいます!
やや強い風、時折吹き下ろしのブロー(推定風速5メートル)に悩まされますが、アタリの出た深度で、縦移動はいったん終了し、今度は岸沿いに横移動していきます。
すると・・・
今日一番の良さげ潮目が視界の端っこに!
お!(喜)
転進!
そしてちょうど落としていたタイラバをマッハで回収して落としなおそうとした矢先、
突如 『事故発生』
タイラバが回収手前でグイーンと引っ張られる。
この引きは、、長らく味わったことのない。
しかし・・・ビタイチドラグは鳴らじ
トップで暴れるその姿は・・・ギリ・ハマチ!
ほっそりとしておられるので、噂の当地名物・脂ノリノリハマチ、ではない感じですが、、
やっと待望の青物が釣れました!
よっしゃー。
良く見ると・・・ん?魚探が真っ赤。
火事です!
もっか、団体さんが『通過中』であります!
〆るのも後回し。マッハでジギングに移行。
爆雷投下。
ジャカジャカ巻!ストップ!
しーん。
あれ?
おかしいな・・・と、にわかジャークを繰り出すと、乗った!
おっしゃ来たハマチ!(思い込み)
??
オッス、オラ管理人ガッシー(現実)
えーーー!?うそーー
あんたとちゃうっしょ!
続けて粘るも、なかなかジグを喰わせられず
そして、、こういう時に限って痛恨の根ガカリ。
やっぱり風でラインが流されてるのがまずいのか・・・
おそらくダイレクト岩ロックのため、ハンドパワーで自沈を選ぶも、リーダー結束が良すぎたせいか、PE高切れ。
がーん。。
この波風のなかリーダー組みなおす気も起らず、今後はタイラバ道にまい進することに。
~・~・~
風のご機嫌をうかがいながら、少しづつ深場へ進出。
かすかに良い雰囲気の潮目ができています。
やっぱりなんかいました!
40cmクラスのアコウ。
このサイズのアコウはめちゃ嬉しい!
アコウの大型はイカリムシを連れてない気がする。イカリムシに寄生されると大きくなれないのかな~
続けてアコウ。さっきよりさらにサイズアップ。
かなりええサイズで、40オーバー確実。
アコウは穂先の動きで魚種が分かりやすい。
というか結局私がたくさん釣ったことがある魚種だから分かるだけ?
それにしても体高があって、ズシンと重い、ええアコウです。
さて、でも今日はなぜかマダイが釣れません(チャリコ除く)
このままだと記録も途絶え、あんまり喜んでは帰れないので、焦ります。。
1カ月経って、海が変わってしまったのか?
なかなか本命のアタリがないので、タイラバの教科書的なものを少しづつ外しながら、色々試してみます。
すると・・・お?というパターンで、今日一番のアタリが!
まさしくマダイの引きです。
釣り上げてないくせに、よっしゃマダイ来た~!と叫ぶ
この瞬間が最高に楽しい・・・(バレることをぜんぜん考えてない(汗)
ちょうど良いサイズです。
ドラグが出そうで出ない、寸止めクラスの50cmのマダイ。
良く考えると、時間的にもマダイが良く釣れる時間帯(私だけ?)に差し掛かるころ
地合いが来たと判断し、手返し良く行きます。
すると、続けて、
再びマダイ。パターンを掴んだ感じです
竿の絞り込み、特有のアクションでマダイと判明すると、鳴るか鳴るかとドラグの音に耳をそばだててしまうが・・・
やっぱりキリッともドラグは鳴らず、の40cmクラス。
これで一息つけました。
<閑話休題>
タイラバはゲーム性が低くてつまらない、やりすぎると堕落する?等々という意見がある、その理由が最近よく分かってきました。
もともと、漁具=仕事の道具
なので、成り立ちからして仕方ないのかも。
漁師さんが仕事のしやすい、一番よく釣れる、合理的な方法ですもんね~
ただ一方で、、
根魚狙いだとその通りなのですが、、こと警戒心の強いマダイに至っては、事故的なものを除き、ちょっとした工夫がないとなかなかうまく釣れないのも確か。
一般にタイラバのセオリーとされるものも、全然通用しない場面に当たることも本当に多く、
まだ開発途上の釣法ということもあり、今は色々試しながらドンドン自分流に書き換えていくのがまた、面白いところ。
よってマダイを狙うに関しては、タイラバのゲーム性は意外と高いのでは?と思ってます。
≪巻くだけで 釣れると人は いうなれど
巻けども釣れず これもタイラバ≫
やっぱりちゃんとパターンを掴むと連発するので、答えを見つけた喜びが大きい!ですよね
・・・さて、マダイはなんとか釣れた。
しかし今日はいっこうに姿を見せない、モンスターマダイ。
季節が変わって、深場へ落ちて行ってしまったのでしょうか・・
今日はまだドラグがピリッとも鳴っていないので、さみしい限りです。
この後もちょこまか移動しながら、色んな可能性を考え、流し直しますが、
レンコダイ。
意外と一般受けする?鯛王国の一般市民。
マダイかと思ってたのでガッカリ・・・
そしてかなりの良型のアオハタ君。
嬉しいけど、私にとってこいつが釣れるのは、潮が動いていないしもう帰れよーというしるし
帰れよ~と言われても、
久しぶりだったので、午後の部の展開にもちょっと期待したものの
だんだんと風は落ちていき、この季節にありえないほどの凪に
最高の天気です
海っていいな~このままずっと浮かんでいたい気分
でも潮目も消えてしまい、魚も昼寝のようです。
帰りがけにとっても旨い地底人ガッシーラを捕獲したのみで帰還となりました。
久しぶりなので粘ってみましたが、午後もやっぱり浅場は渋かった。
そもそも午後に良い思いをしたことも、
よく考えたら、私はあんまりないですね~
【本日の釣果】
マダイ ×3 51cm、40cm、28cm
レンコダイ ×1 30cm
アコウ ×2 42cm、40cm
アオハタ ×1 41cm
ガシラ ×2 30cm、28cm
ハマチ ×1 44cm
【本日の未帰還機】
アイルフラッシュCS70
【本日の潮】
中潮
やっぱり時が変わった、隔世の感があります・・・
遂に、5たび続いた、大鯛の記録は途絶えてしまいました。(涙
いつか終わると思ってましたが、やっぱりちょっと淋しいです
しかし、今日は柄にもなく、いろどりよく釣ることができ、6目達成。
私にしたら、できすぎですよね。。
この寒風ふきすさぶ日本海で、本当に子どもの頃に戻ったように、これこそが風雅であると、心から楽しむことができました。
釣りの技術も経験も、誰よりない私、そのエネルギーは、この SENCE OF WONDER
小さなことへの気づき、「感謝」から生まれます
あらためて、豊かな海の恵みに感謝!
カヤックフィッシング最高!

デュエル(DUEL) アイルフラッシュ CS
コウナゴがベイトの時は絶大な効果を発揮。名の通りスライドしながら落ちていく姿はまさにカーブスライダー。